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3度目の第二志望1年目

 社会人としての1年目がそろそろ終わろうとしています。

 1年間、「とにかく今の勤務先を好きになること」だけを心がけていました。
 そう過ごして、よかった面もありましたし、反省点もあります。

 長くなりますが、少し振り返ってみようかなと思います。


 26年間で、人生のエポックになる「受験」の経験は3回ありました。

 中学受験、
 大学受験、
 就職活動。

 すべて、第二志望に縁がありました。
 中学受験は2月1日ではなく2月6日に受けた学校に、大学受験では国立大学ではなく私立大学に、就職活動では、放送局ではなく今の勤務先に。


 中学と大学の1年目は、5月病をずいぶん長引かせていた記憶があります。
 通うのが嫌で嫌で、どうやって第一志望に再チャレンジするか、それしか頭になかったように思い出されます。
(編入とか、高校や大学院でもう一度受けるとか)

 ま、1〜2年いるうちに、居心地のよさに気付いたり、自分なりの居場所を見つけたりして、中学・高校、大学・大学院ともに6年間いついてしまうことになるのですが。


 今回、社会人の1年目は、もうさすがに中学・大学の1年目のように毎日嫌々出勤するなんて、やめにしようと思いました。

「どの企業でも、入ったからには最低4年は勤めよう」

とは、学生のときから考えていたことです。
(幸い、今回入った会社は、4年で辞めるにはもったいない会社でしたが)

 大学で私の1年〜2年上の先輩だった方には入社1年目で会社を辞めてしまった方が、すぐに何人か思い浮かぶほどいらっしゃいます。
 ただ、それは社会人経験者としてのスキルを買われての転職でないことは確かです。「第二新卒」という言葉がそれを象徴しています。

 もし将来転職することがあるとしたらヘッドハンティングされる側になろう、くらいは、サラリーマンたるもの念頭に置いておきたい、と私は思うのです。(←身の程知らず)

……とまぁ、そんなわけで、冒頭のような心がけを決めました。
 第一志望だった企業が2006年度採用(=今春募集)まで採用数が多い新卒枠で受けられるという、誘惑も大きいなかでのことです。


 1年をそうして過ごして、よかった点、反省点を一言でまとめれば

よかった点:5月病にならなかった
反省点:特にこれといったスキルは身につかなかった

でしょうか。

 入社1年目の社員に何もスキルが身についていないことは当然で、だからこそこの時点で会社を辞めると「第二新卒」なんて呼ばれるのですから、そんなものかなと思います。

 もと第一志望の募集もやり過ごすことができ、その点では成功したと自画自賛するのです。


 ただ、2年目以降もそれでは困ることだけは確かです。

 たとえば、職場には「改善提案」という活動があります。
 「推進月間」のときは、上司から「仕事してれば、何かあるだろう」と言われました。
 が、会社のどんな側面もポジティブに解釈しようとしていた時期ですから、「あそこが悪い」「ここが悪い」「それを改善しなくちゃ」なんていう思考回路は、私の頭になかったのです。

 現状で特に文句なし、いい会社に入ったなぁ、なんて暢気な態度を続ければ、このご時世の民間企業で「給料ドロボー」と呼ばれる日はおそらく目前です。

 『釣りバカ日誌』の浜崎伝助になるには、まだ早いです。


 2年目は、少し違う心がけをする時期のようです。
……いまさら何言ってんだお前、と言われそうですが。
author by よんなん
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