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「やる気」などというものは、3年前に置いてきてしまった

 と、自分で言ってしまっては身もフタもないのですが、一人でいろいろ考えていると、決まってこんなフレーズが思い浮かびます。

 そんな話を書きます。たぶん、支離滅裂だと思いますが、この時期にはこんなことを考えていたという記録もかねて書きます。


 まもなく復職から1年が経ちます。

 再度休職に陥ることなく過ごすことができて、それはよかったのですが、依然として「会社に来るのが仕事」という状態です。

 定例的な業務を1つ担当していますが、毎日20分ほどで終わる内容で、残り7時間ほどは業務資料や回覧物に目を通すなどして過ごしています。
(たまに単発的に資料をまとめるなど指示された業務があればそれをやる)


 本来、ホワイトカラー職場では「仕事は自分で見つけるもの」であって、上司からもそれを期待されている(+いちいち指図するほど上司もヒマではない)のはよく分かるのですが、この言われたことしかできない(期待に応えられない)度合いは自分でも泣きたくなるほどです。
(言われたことすら満足にできないときもある)

 入社して3〜4年目だったか、(確か)東大出の文系同期君が「閑職にまわされた」(確かにヒマなことには定評がある職場)と言って辞めたのを、仕事なんて自分で見つければいくらでもあるのにあほか、と思っていた(当時の日記)この自分がですよ。


 産業医の先生も、この状態では病状の改善も見込めないので、環境を変えましょう(=異動させてもらいましょう)、と言われるのですが、いまさら希望する業務も特にないのです。(……そもそもこの会社で人事の希望をかなえてもらえると思っちゃいけませんし)

 本当になにもないのか、と、強いて挙げるならば、9年前の「入社志望動機」なんてものしかありませんが、世間知らずだった頃の話ですし、なにより相変わらずこれまで経験した職場以外に社内を知らないという点で変わっていないのです。


 それと、社内を知らないということ以上に、「あれがしたい」「これがしたい」という希望というか、やる気というものが、本当にまるでないのです。


 ……昨年、直属の上司が異動で交代しました。こんどの上司は、打ち合わせの席で指示ではなく

「(この案で)君は何をしたいのか」

と問うてくる、面白い(と私は思う)方です。……面白い、と思ったって、上記のようにとても自分が追いつかないのですけれども。

 休職中のおよそ1年半と、復職してしばらくの間に、事務所の所長は代わり、上司も代わり、職場の人もほとんど入れ替わり、事務所内の雰囲気も少しは変わり、今のような環境に異動してきたら、少しは違ったんだろうかと思ったりもします。


 いや、ちょっとなじめない環境が続いたくらいでへこたれていては社会人として話にならないわけで、しょせんその程度の人材だった、というだけなんですけれども。


 会社を1年半ほど休んでようやく、

資料説明以外に誰も発言しない会議を何とも思わなくなって、

職場の机が物置でも何とも思わなくなって、

自分のあずかり知らぬところで決まった仕事の中身に何か思うところがあろうが、立場をわきまえて余計なことはしない心がまえはできるようになって戻ってきたんだけどな。


 ……診断書に書かれた発症時期からまもなく3年になろうとしていますが、再び「やる気」などと一般にいわれるものを取り戻すまでに、4年、5年、6年、と経っていくんだろうか。


 立ち止まっていた分、定年が延びるわけじゃないし、着々と、社会人としての寿命はどんどん短くなっていくのにな。

 「『定年』なんて考えてんのか! 本社採用なら定年がないところ(=取締役)まで行ってみろ!」と、作業服でハンマーを持っていた頃にたたき上げの大先輩に言われたのを覚えています。……覚えていますけれども、その道は遠くなるばかりです。


 いや、そんな理屈みたいなものはどうでもよくて、とにかくこんな体たらくで正社員の給料をもらっておいて不平を言ったら石が飛んでくる、バチが当たる、という話です。
author by よんなん
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