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提言型政策仕分けに行ってみた

DSC01602.jpg 今月中は午後が自由なので、池袋へ行ってサンシャインシティの会議室で行われていた「政策仕分け」を傍聴してきました。

 昨年の事業仕分けの報道を見ると、民主党政権、とりわけ行政刷新担当大臣による対官僚(or特殊法人の職員)のパフォーマンスであるような印象を持ちましたが、実際に足を運んでみるとそんなに単純化できるような構造でもなさそうです。

 まず、「歳出を減らしたい」という点では、政権与党と財務省は利害が一致しています。
(税収を増やしたい、という点では一致してませんが)

 ただ単に政治家による政治家のためのパフォーマンス、と言い切れるものではなさそうです。


 それと、傍聴したテーマが「地方財政」だったからか、単に「お金を使う人」を呼びつけて晒し者にする、という構図でもなかったのも、事前のイメージとは違う印象でした。

 発言が多かったのは総務省、学者、首長経験者で、比較的活発なやり取りの過程で課題が浮かび上がる、という、見ていてワイドショー的に「ただ面白い」のではなく純粋に関心が持てる内容でした。

 例えるなら、NHKの「日曜討論」を政府主催でやっているようなものでしょうか。


 ただ、この会議によって出された提言の影響力はかなり低いです。……提言もあんまりたいした内容じゃないような気がしましたし。「地方自治体の課税自主権を強化する」って、前から言われてませんでした?

 午前中にやっていた電波のオークション制のように、かなり具体的な提言が出たはよいが実態にそぐわず総務省には従う意思がない、という例もありました。


 この会議をどう発展させるか、というよりは、既存の諮問機関や審議会に傍聴席を置くとかインターネット中継をするなど、報道媒体による編集抜きで国民が見られる選択肢を提供する、というアプローチのほうがよいのでは、という気がします。

 それとも、既存の会議は非公開だからこそ委員が自由に発言できる、という部分もあるのでしょうか。……たしかに、ブレインストーミング的な場なら「○○と言ってみるテスト」も必要で、失言が許されない環境はなじまないでしょう。

 が、すべての会議がそうかといえば、そんなことはないだろうと思います。
author by よんなん
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