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はんかいさんが通る

 さて、金曜夜の夜行バスに乗って再び大阪に来ました。

 午前中の都市対抗野球第一試合、仙台市(JR東日本東北)−大垣市(西濃運輸)を見たあと、第三試合までの間、阪堺電車を履修することにします。

 大正駅から環状線で新今宮駅へ移動、隣接する阪堺電車の南霞町駅きっぷうりばで「てくてくきっぷ」(=一日乗車券・600円)を購入。

DSC01323.jpg さっそく来た電車で一駅、始発駅の恵美須町駅へ行ってみると、なんと、モ161キター!!

 貸切運行でもちろん私は乗れませんが、これに出くわすとは、なんという引きの強さ!!!

 形式としての161形は「昭和40年代復元車」のモ161のほかに8両が現役で、非冷房車のため真夏の土休日は運行されないものの、10月となればバリバリ走っているようでこのあと何度か乗る機会がありました。


DSC01376.jpg この貸切車が出た後の、あびこ道行き(=途中駅止まり)に乗り、途中住吉で降りて住吉公園までの支線を履修したのち(実は住吉鳥居前で降りて徒歩で住吉公園駅へ向かい、電車で住吉へ戻ってきたほうがよかった)、浜寺駅前行きに乗り継ぎます。

 浜寺駅前駅(←「浜寺駅前」という名の駅)では、先に出た貸切車が駅に停車中で、なんと駅手前でドアが開いて「ここが終点です」と降ろされましたよ。

 まぁ路面電車ですからステップがあって降りるのに差し障りはないんですが。

 驚いたのはこの先で、場内信号機が停止現示なのに、何らかの誘導があるようにも見えなかったのに、乗客を降ろした電車が停車中の貸切車の手前まで移動していって、一般の乗客を乗せて折り返したことです!

 ポイントはどうせスプリングポイントでしょうから切り換える必要はなく、ぶつからなきゃなんでもあり……のはずはなく、無線で何らかの指示を得ていたのか、、、と考え始めると疲れてしまうのでやめました。


 この鉄道会社は南海電鉄系列で、駅名標などは南海電車の駅で見かけるものと同じ仕様で、制服にも南海のマークが入っています。

DSC01370.jpg ただ、経営は決して順調ではない様子で、堺市の支援を受けて全線均一200円の実験中の由。

 「RACDA大阪・堺」って、元は「阪堺線存続検討ワーキンググループ」なんだそうで、「存続検討」の文字が切迫感を感じさせます。

 まちづくりや交通システムとしての路面電車を勉強してて「RACDA」というNPOを知らなかったらモグリというくらい有名ですが、有効に機能しているのって岡山くらいしか知らなかったので、こんなところにもあったのか(失礼)という思いです。


DSC01399.jpg さて、乗りつぶしの過程で、うわー大阪! と思ったのが、沿線にあった「スーパー玉出」。

 この毒々しい色合いの看板といい、雰囲気がいかにも。。。

 新今宮にも店があるらしいんですけど、行ったことはないです。


DSC01406.jpg 限られた時間で「とりあえず完乗はした」という程度の履修でしたが、天王寺駅前で電車を降りるとき、

「顔なじみ 今日も乗ってる 阪堺電車」

というキャッチコピーが印象的でありました。
author by よんなん
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