勤務先の株主総会へ行ってみた
2009.06.23 Tuesday | よんなん的日常
勤務先の社員持株会からいくらか引き出して自分名義にしたら、株主総会への招集通知が来ました。
総会当日の火曜日は、ちょうど大学へ通うのに休みを申し込んであったので午前中は株主総会へ行ってみることにして、紀尾井町のホテルへ足を運びました。
株は勤務先のしか買ったことがないので、株主総会初体験です。
事前に、株主総会へ行くとお土産がもらえるらしい、昼食が出るらしい、等々いろいろな噂を耳にしていましたが、なーんにもありませんでした。
……というのも、実際に足を運んでみると、会社と和解したはずの労働組合の非主流派と思われる人たちによる、動議や株主提案の補足説明や質問と称する事実上の演説が延々と繰り返されるばっかりの株主総会だったんですよ。
最初、彼らの「じっくり審議するためにサンドイッチ程度でよいから昼食を出すべきだ」という動議に議長(=社長)が「その必要はないと考えます」と回答したときは、社長のケチ! シャンシャン総会にしたいだけじゃないのか、などと思いましたが、延々とつき合わされるにつれ「早く終わらせてほしい」と思っている自分がいました。
(途中で帰ってもいいんですが……せっかく来たので最後までいました)
どのくらい長いかというと…
1.動議(これは後から思えばサッサと決着した)
2.会社提案(5件)に対する質疑
・質問の前に延々とした前置き
(裁判では決着したが、あなた方個人の道義はまぬがれない…みたいな話)
・議長「具体的に質問してください」
発言者「あんたらが分からず屋だから説明してやってんだ」
…これを、数回繰り返し。
・議長「具体的な質問をお願いします」
発言者「しょうがないな、じゃぁ質問」
……こんな感じで2〜3人が発言。
3.株主提案(10件!)に対する補足説明
(→招集通知に株主提案と提案の理由を印刷して配布しているうえでの補足)
・議長から「1件につき3分以内でお願いします」と説明(それでも30分かかる計算)
・議長「当初説明した時間を過ぎておりますので早急に終わらせてください。終わらない場合は打ち切ることもございます」(→終わらない)
・議長「あと1分以内に終わらせてください」
・議長「すでに株主の皆さんへ趣旨は伝わったと考えます。ご異議ありませんでしょうか」(拍手)
…… こ れ を 10 回 繰 り 返 す
4.株主提案に対する質疑
……「2.」と同じ。。。
とりあえず彼らの株主としての発言の場を一定量は確保しつつ、粛々とした正当な手続きを経て提案を否決するだけで3時間半もかかっているんですね。
さすがに、株主提案の質疑は1人が質問して会社側回答が終わったところで「審議は尽くされましたので…」と議決に移って終わりましたが。
ほんとにうんざりしました。
そりゃ、彼らに対する対応で、昼食もおみやげも一般株主向けに事業内容を紹介する楽しいアトラクションも、提供する余裕なんかありゃしないことは容易に想像がつきます。。。
とはいっても、勤務先の株主構成は金融機関など1%強の株主で株式の85%近くを占めていますから、その1%相手のIR活動さえぬかりなくやっておけば株主総会でワーワーやったところで議決そのものは株主総会の開催前から決着がついているわけです。
#彼らも、本当に株主提案を通す気があるなら、そういう株主のところへ行って活動すればいいんですよ
本来なら、人数ではなく持株数で行使できる議決権の数が変わるはずなので、議決のとき「ご発声」だけで「過半数と認められる」わけがないんです。
が、実情としては総会前日までに「書面による議決権行使」「電磁的方法(インターネット等)による議決権行使」で過半数の意向は判明していて、総会の場では厳密に数える必要がないのでしょう。おそらく。
(あるいは、金融機関などの出席者が議長から見える場所に座っている…とか)
一般株主と思われる何人かの発言のなかには、あぁなるほど、と思わせる指摘やそれに対する常務取締役の回答など、興味深い質疑もあったので、こういう話をもっと聞きたかったですね。
議長(=社長)も、あきらかに活動家と分かる風貌の人なんか指さないで、こういう人たちを指名して発言させればいいのに……とは思うものの、後になって「株主無視の株主総会!」などと一方的に喧伝するのはこういう人たちでしょうから、結果的にこういう株主総会になっちゃうんですね、きっと。
……毎年こんな調子なら、来年はもう行きません。たぶん。
総会当日の火曜日は、ちょうど大学へ通うのに休みを申し込んであったので午前中は株主総会へ行ってみることにして、紀尾井町のホテルへ足を運びました。
株は勤務先のしか買ったことがないので、株主総会初体験です。
事前に、株主総会へ行くとお土産がもらえるらしい、昼食が出るらしい、等々いろいろな噂を耳にしていましたが、なーんにもありませんでした。
……というのも、実際に足を運んでみると、会社と和解したはずの労働組合の非主流派と思われる人たちによる、動議や株主提案の補足説明や質問と称する事実上の演説が延々と繰り返されるばっかりの株主総会だったんですよ。
最初、彼らの「じっくり審議するためにサンドイッチ程度でよいから昼食を出すべきだ」という動議に議長(=社長)が「その必要はないと考えます」と回答したときは、社長のケチ! シャンシャン総会にしたいだけじゃないのか、などと思いましたが、延々とつき合わされるにつれ「早く終わらせてほしい」と思っている自分がいました。
(途中で帰ってもいいんですが……せっかく来たので最後までいました)
どのくらい長いかというと…
1.動議(これは後から思えばサッサと決着した)
2.会社提案(5件)に対する質疑
・質問の前に延々とした前置き
(裁判では決着したが、あなた方個人の道義はまぬがれない…みたいな話)
・議長「具体的に質問してください」
発言者「あんたらが分からず屋だから説明してやってんだ」
…これを、数回繰り返し。
・議長「具体的な質問をお願いします」
発言者「しょうがないな、じゃぁ質問」
……こんな感じで2〜3人が発言。
3.株主提案(10件!)に対する補足説明
(→招集通知に株主提案と提案の理由を印刷して配布しているうえでの補足)
・議長から「1件につき3分以内でお願いします」と説明(それでも30分かかる計算)
・議長「当初説明した時間を過ぎておりますので早急に終わらせてください。終わらない場合は打ち切ることもございます」(→終わらない)
・議長「あと1分以内に終わらせてください」
・議長「すでに株主の皆さんへ趣旨は伝わったと考えます。ご異議ありませんでしょうか」(拍手)
…… こ れ を 10 回 繰 り 返 す
4.株主提案に対する質疑
……「2.」と同じ。。。
とりあえず彼らの株主としての発言の場を一定量は確保しつつ、粛々とした正当な手続きを経て提案を否決するだけで3時間半もかかっているんですね。
さすがに、株主提案の質疑は1人が質問して会社側回答が終わったところで「審議は尽くされましたので…」と議決に移って終わりましたが。
ほんとにうんざりしました。
そりゃ、彼らに対する対応で、昼食もおみやげも一般株主向けに事業内容を紹介する楽しいアトラクションも、提供する余裕なんかありゃしないことは容易に想像がつきます。。。
とはいっても、勤務先の株主構成は金融機関など1%強の株主で株式の85%近くを占めていますから、その1%相手のIR活動さえぬかりなくやっておけば株主総会でワーワーやったところで議決そのものは株主総会の開催前から決着がついているわけです。
#彼らも、本当に株主提案を通す気があるなら、そういう株主のところへ行って活動すればいいんですよ
本来なら、人数ではなく持株数で行使できる議決権の数が変わるはずなので、議決のとき「ご発声」だけで「過半数と認められる」わけがないんです。
が、実情としては総会前日までに「書面による議決権行使」「電磁的方法(インターネット等)による議決権行使」で過半数の意向は判明していて、総会の場では厳密に数える必要がないのでしょう。おそらく。
(あるいは、金融機関などの出席者が議長から見える場所に座っている…とか)
一般株主と思われる何人かの発言のなかには、あぁなるほど、と思わせる指摘やそれに対する常務取締役の回答など、興味深い質疑もあったので、こういう話をもっと聞きたかったですね。
議長(=社長)も、あきらかに活動家と分かる風貌の人なんか指さないで、こういう人たちを指名して発言させればいいのに……とは思うものの、後になって「株主無視の株主総会!」などと一方的に喧伝するのはこういう人たちでしょうから、結果的にこういう株主総会になっちゃうんですね、きっと。
……毎年こんな調子なら、来年はもう行きません。たぶん。