地震当日
2011.03.11 Friday | よんなん的日常
昼寝をしていて、目覚まし時計が14:45にピピピピ…と鳴ったのを止めて、もう一度寝ようとしたときでした。
細かい揺れがユラユラユラユラ……
あー、これは震源遠いなぁー、と思っているうちに、身に覚えのない揺れの大きさになり、反射的に大型家電を押さえつけに飛び起きました。
(転倒防止の器具で壁に貼り付けてはあるんですが)
現在マンションは大規模修繕工事中で、ベランダの外の足場からも作業員の方の「揺れてる…」「大きいよ…」という言葉が断片的に耳に入ります。
新居は堅牢な鉄筋コンクリート建築ですが、「旧耐震基準」時代のものです。
阪神大震災では「昭和55年以降の新耐震基準適合のマンションで倒壊した建物はなかった」、という知識が頭をかすめ、不安なまま家電を押さえつけます。
#このマンションの耐震性は管理会社が2年おきの検査で非公式な「太鼓判」のようなものを押しているそうですが、正式な耐震診断は管理組合が「仮に現行基準を満たさない数字が出れば住民が不安になるだけ」と言って受けていない
マンション本体もさることながら、足場もあるのです。
幸い、特にそのような衝撃や音は感じられないまま揺れが収まり、ラジオをつけ、PCからはYahoo!地震情報へアクセス。
いちかわエフエムは、スタッフが情報を収集中、との男性パーソナリティによるアナウンスが繰り返されてヒーリングミュージックに切り替わっていました。
とりあえず家の中を見て回ると、扇風機や折り畳みイスのような自立しているものが倒れ、引っ越したときのまま積み上げていたダンボール箱が崩れたほかは、特に大きな被害はありません。
机やテーブルに積み上げた本や書類は雪崩を起こしていましたが。orz
タンスや冷蔵庫などは壁側に傾けて自立させた上で転倒防止器具で壁に貼り付け、スチールラックは突っ張り棒タイプの支柱で固定してあったのが功を奏したようです。
あとは、洗面所が水びたしでした。
漏水なら水がどこかから出続けているはずですが、そのような様子はなく、どうやら隣の浴室から浴槽の水が波うってあふれてきたようです。
……半分しか入ってなかったのに、フタもしてあったのに、それだけ揺れたということか、と思い知らされました。
Yahoo!地震情報での速報値では、千葉県北西部は震度6弱でした。
すごいと思ったのは、これだけの地震直後でも、インターネット回線が生きていて、Yahoo!やtwitterが何のストレスもなくつながるということです。
自分が使っている「ついっぷる」は自動的にリロードするので、タイムライン上に続々とフォロワーの皆さんの新しいツイートが続々と現れ続けます。
きょうは昼寝から起きたら確定申告をしに船橋駅前へ行く予定でしたが、
・情報を収集しているうちに15時半近くなってしまったこと
(自転車で行くとドアツードアで30分ほどかかる)
・東京湾にも津波注意報(予報値1.5m)が出ていること
・船橋駅前の受付は15日までやっていること
(還付申告なので最悪その後に税務署へ直接持って行ってもいい)
といったことから、やめて家にいることにしました。
これだけ大きい地震ならガスメーターが自動停止したはず、とガスストーブをためしに点火してみるとやはり点きません。
去年、ガス栓を開いたときに京葉ガスの人に教わった復帰方法をさっそく実践するとは……と、玄関を出て階段の踊り場にあるガスメーターのボタンを押します。
ここで、お隣さんも出てきてお互いに声をかけ合います。「あら、今日はお休みだったんですか?」……すいません、ずっと休みなんです。。
お隣さんのガスメーターも復帰。
そんなことをしていると、NHKが津波に飲み込まれる仙台市内の様子を中継しているまさにそのとき、外からザーという水が激しく流れるような音が聞こえます。
何かと思えば、マンション外壁の高圧洗浄を再開したようです。
余震も起きているのに、今日は工事中止じゃないのですか。……って、じゃぁ、明日ならいいのか、週明けならいいのか、なぜ今日だけ中止なのか、本震より大きい余震が来るのか、と自問すると自分には分かりません。
工事会社もプロですから、プロなりの判断なのでしょう。
自分は自分なりに判断して家に待機することにしました。
勤務先には地震マニュアルがあって「非常参集」の決まりもありますが、残念ながら休職中の身です。ダテに仕事にドクターストップがかかってるわけじゃありません。
……仮に徒歩圏の事業所へ自発的にかけつけても、自分が何をすればいいのか分からない、指示を待つだけの人間はただの足手まといです。
ただ、上司には無事で自宅で待機している旨を知らせなければいけません。
とはいえ、災害時は優先されるべき通話があるはずなので、電話の使用は控えてひとまずPCからメールで送ります。……メールの送受信だって通信回線使ってんだろうが、というのはとりあえずさておき。
これが17:15。地震発生から2時間半が経過していました。
PHSのメールには、友人や家族からメールが続々と届きますが、同様の理由でひとまず放置です。
……が、その1時間後、上司からPHSへ「被害はありませんか? 連絡をください」とメールが届きます。orz
メールが届かないのか、上司が外出中などPCメールを見る環境にないのか分からないので、ここではじめて上司の携帯へ電話をかけましたが、やはりつながりません。
次善の策で、上司と家族へはPHSからのメールで無事でいる旨を返事しました。……上司への携帯メールは届いたようで、直後にPCメールの開封通知と上司からの返信がPCに届きました。
仙台に赴任している早大鉄研の同期や後輩の安否が気にかかるばかりですが、被災地への通話は当然混み合います。それに、もし通じたとしても、自分と同業の彼らは業務に奔走しているに違いなく、「便りのないのがよい便り」と信じることにします。
#どちらも、そのあと無事が分かりました
日が暮れてきましたが、ひとまず地震で破損しなかった安全な建物で雨・風を防げて電気・ガス・水道も通じている環境にいる以上、あとは「待機」する以外にすることはありません。
変に動いて「二次被害」を惹き起こしては周りが迷惑です。
当日、自分で自分に言い聞かせるようにツイートした内容について、タカハシは何様のつもりか、と気分を害している人がいるようだよ、と耳にしました。
気分を害した方にはお詫びをいたしますが、何らかの指図をするような意図も権限も私にはありませんので、その旨、釈明をしておきます。
まずは、休めるうちに休んでおこう、と、21時半過ぎに床に就きました。
(2時ごろに目を覚ましたあとはほどんど眠れませんでしたが)
細かい揺れがユラユラユラユラ……
あー、これは震源遠いなぁー、と思っているうちに、身に覚えのない揺れの大きさになり、反射的に大型家電を押さえつけに飛び起きました。
(転倒防止の器具で壁に貼り付けてはあるんですが)
現在マンションは大規模修繕工事中で、ベランダの外の足場からも作業員の方の「揺れてる…」「大きいよ…」という言葉が断片的に耳に入ります。
新居は堅牢な鉄筋コンクリート建築ですが、「旧耐震基準」時代のものです。
阪神大震災では「昭和55年以降の新耐震基準適合のマンションで倒壊した建物はなかった」、という知識が頭をかすめ、不安なまま家電を押さえつけます。
#このマンションの耐震性は管理会社が2年おきの検査で非公式な「太鼓判」のようなものを押しているそうですが、正式な耐震診断は管理組合が「仮に現行基準を満たさない数字が出れば住民が不安になるだけ」と言って受けていない
マンション本体もさることながら、足場もあるのです。
幸い、特にそのような衝撃や音は感じられないまま揺れが収まり、ラジオをつけ、PCからはYahoo!地震情報へアクセス。
いちかわエフエムは、スタッフが情報を収集中、との男性パーソナリティによるアナウンスが繰り返されてヒーリングミュージックに切り替わっていました。
とりあえず家の中を見て回ると、扇風機や折り畳みイスのような自立しているものが倒れ、引っ越したときのまま積み上げていたダンボール箱が崩れたほかは、特に大きな被害はありません。
机やテーブルに積み上げた本や書類は雪崩を起こしていましたが。orz
タンスや冷蔵庫などは壁側に傾けて自立させた上で転倒防止器具で壁に貼り付け、スチールラックは突っ張り棒タイプの支柱で固定してあったのが功を奏したようです。
あとは、洗面所が水びたしでした。
漏水なら水がどこかから出続けているはずですが、そのような様子はなく、どうやら隣の浴室から浴槽の水が波うってあふれてきたようです。
……半分しか入ってなかったのに、フタもしてあったのに、それだけ揺れたということか、と思い知らされました。
Yahoo!地震情報での速報値では、千葉県北西部は震度6弱でした。
すごいと思ったのは、これだけの地震直後でも、インターネット回線が生きていて、Yahoo!やtwitterが何のストレスもなくつながるということです。
自分が使っている「ついっぷる」は自動的にリロードするので、タイムライン上に続々とフォロワーの皆さんの新しいツイートが続々と現れ続けます。
きょうは昼寝から起きたら確定申告をしに船橋駅前へ行く予定でしたが、
・情報を収集しているうちに15時半近くなってしまったこと
(自転車で行くとドアツードアで30分ほどかかる)
・東京湾にも津波注意報(予報値1.5m)が出ていること
・船橋駅前の受付は15日までやっていること
(還付申告なので最悪その後に税務署へ直接持って行ってもいい)
といったことから、やめて家にいることにしました。
これだけ大きい地震ならガスメーターが自動停止したはず、とガスストーブをためしに点火してみるとやはり点きません。
去年、ガス栓を開いたときに京葉ガスの人に教わった復帰方法をさっそく実践するとは……と、玄関を出て階段の踊り場にあるガスメーターのボタンを押します。
ここで、お隣さんも出てきてお互いに声をかけ合います。「あら、今日はお休みだったんですか?」……すいません、ずっと休みなんです。。
お隣さんのガスメーターも復帰。
そんなことをしていると、NHKが津波に飲み込まれる仙台市内の様子を中継しているまさにそのとき、外からザーという水が激しく流れるような音が聞こえます。
何かと思えば、マンション外壁の高圧洗浄を再開したようです。
余震も起きているのに、今日は工事中止じゃないのですか。……って、じゃぁ、明日ならいいのか、週明けならいいのか、なぜ今日だけ中止なのか、本震より大きい余震が来るのか、と自問すると自分には分かりません。
工事会社もプロですから、プロなりの判断なのでしょう。
自分は自分なりに判断して家に待機することにしました。
勤務先には地震マニュアルがあって「非常参集」の決まりもありますが、残念ながら休職中の身です。ダテに仕事にドクターストップがかかってるわけじゃありません。
……仮に徒歩圏の事業所へ自発的にかけつけても、自分が何をすればいいのか分からない、指示を待つだけの人間はただの足手まといです。
ただ、上司には無事で自宅で待機している旨を知らせなければいけません。
とはいえ、災害時は優先されるべき通話があるはずなので、電話の使用は控えてひとまずPCからメールで送ります。……メールの送受信だって通信回線使ってんだろうが、というのはとりあえずさておき。
これが17:15。地震発生から2時間半が経過していました。
PHSのメールには、友人や家族からメールが続々と届きますが、同様の理由でひとまず放置です。
……が、その1時間後、上司からPHSへ「被害はありませんか? 連絡をください」とメールが届きます。orz
メールが届かないのか、上司が外出中などPCメールを見る環境にないのか分からないので、ここではじめて上司の携帯へ電話をかけましたが、やはりつながりません。
次善の策で、上司と家族へはPHSからのメールで無事でいる旨を返事しました。……上司への携帯メールは届いたようで、直後にPCメールの開封通知と上司からの返信がPCに届きました。
仙台に赴任している早大鉄研の同期や後輩の安否が気にかかるばかりですが、被災地への通話は当然混み合います。それに、もし通じたとしても、自分と同業の彼らは業務に奔走しているに違いなく、「便りのないのがよい便り」と信じることにします。
#どちらも、そのあと無事が分かりました
日が暮れてきましたが、ひとまず地震で破損しなかった安全な建物で雨・風を防げて電気・ガス・水道も通じている環境にいる以上、あとは「待機」する以外にすることはありません。
変に動いて「二次被害」を惹き起こしては周りが迷惑です。
当日、自分で自分に言い聞かせるようにツイートした内容について、タカハシは何様のつもりか、と気分を害している人がいるようだよ、と耳にしました。
気分を害した方にはお詫びをいたしますが、何らかの指図をするような意図も権限も私にはありませんので、その旨、釈明をしておきます。
まずは、休めるうちに休んでおこう、と、21時半過ぎに床に就きました。
(2時ごろに目を覚ましたあとはほどんど眠れませんでしたが)