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上尾の榎本牧場

IMGP2181.jpg 上尾に牧場があると知って、行ってみることにしました。

 上尾といえば大宮から2つ先で、快速「アーバン」や特別快速なら次の駅です。
 高崎から見れば東京への通勤に至便なベッドタウンという印象しかない場所です。

 そんなところに牧場とは…。

 で、朝、勤務が終わってさっそく高崎線で上尾駅に降りたのは11時過ぎ。

 件の榎本牧場へは、上尾市のコミュニティバス「ぐるっとくん」の平方循環で行くのですけれども、なんと1日9本しかなく、しかもちょうど11:00のが行ったばかり。


 あいにく地図を忘れてきてしまったので、「平方」という地名の場所が近いに違いない、と、東武バスで行ってそこから歩いていったら、たっぷり1時間半かかりました。

(あとで地図を見てみると、東武バスでも西上尾車庫からなら歩いて10分ほどだったようです)


 で、辺りを1時間近くも歩いていると、なんだか千葉の近郊を歩いているかのような感覚になります。

 上尾に牧場と聞いてはじめは驚きましたが、よく考えてみれば、大宮から2駅といえば、千葉で言えば四街道とか八千代とか鎌ヶ谷とかその辺りと同じようなものという気がしてきました。

 たとえば八千代市なら、京成電鉄の車内広告でよく見るコーシン乳業がありますし。


 それはともかく、こちらの牧場は乳牛90頭というこじんまりとした規模。

 この牧場特製のアイスクリームを売る売店と、牛舎、それからちょっとした放牧地は自由に出入りすることができます。

 牛舎に入って意外だったのは、ハエがいないこと。

 大学院1年の夏休みを北海道で過ごしたときは、牛や羊の牧場でおびただしい数のハエに閉口したものですが、こちらはどういうことかまったく飛んでいません。
(冬だからでしょうか?)

 そんな環境なので、虫に慣れていない都会暮らしの身でも気軽に見学できるのがよいです。


 あと、牧場内には、「ペット」として飼われているミニブタやロバの姿もあります。

 ブタもこのサイズならかわいいもので、あー、ブタの鼻は本当にこういう形なのかぁ、と妙に感心したり。

 よく、お坊さんのお話に、悪いことをしていると来世は牛や豚になってしまう、とかいうお話がありますけれど、こうして見ている限りでは、別にいいんじゃないの、という気にもなります。


 ……で、それを豚丼やらトンカツで食べてしまうわけですね。

 ミニブタになるのはよいけれど、寿命を前に食べられてしまうのだけは嫌だなぁと思います。
(↑勝手な奴)

 牛舎の壁には「牛の一生」というパネル(これとほぼ同じ内容)が貼ってありましたが、「一生」というわりには、出産と搾乳までしか書いてないじゃないか、と思ったり。

 羊牧場で羊を処理場へ運んだときはあんまりそういうことは感じなかった(処理の現場までは見ませんでしたし)のですけれども、目の前でブーとかモーとか人なつっこく鳴かれると、ちょいと考えさせられます。


 それでいて帰りには、上尾駅前のケンタッキーでフライドチキンなんぞ食べたわけですが。
author by よんなん
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