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「周囲を巻き込む」ということ

 自分でもまずいなと思うんですけど、「周囲を巻き込む」というのが苦手です。

 就職時の面接でも、「あなたの欠点は何だと思いますか?」と聞かれて「ワンマンなところ」と答えましたし。


 さて、日々の仕事のなかで、ぜひ改善したい事柄が出てきました。

 仕事で商品を売るときに使う財布を、現在の貸与品ではなく、もっと違う形の物にしたらグッと仕事がしやすくなってミスも減るのではないか、と。


 なんとなく思い浮かべているような品を、同業他社や、社内でもほかの地域で使っているのを見たことがありますし。


 で、似たような品を手に入れて、実際の業務で使ってよいか、と上司に聞いてみると、NO。

 職場で認めた物品以外で現金を扱うことを、君だけに認めるわけにはいかない、と。


 じゃぁ、職場で認めてもらうにはどうすればよいのか。

 上司の言う、「君だけに」という点がポイントのようです。

 似たようなことを考えている人を集めて、こういうのが欲しいです、とか、こういうのがあるらしいので取り寄せて使ってみたいです、とお願いするのが正攻法でしょう。


 ここで、私にとって最大のハードルは「似たようなことを考えている人を集める」ことなんですよね。


 さらに、私の性格の事情にプラスして、周囲の目もあります。

 私自身がいろんな意味で変わり者であることは否定しようのない事実なんですけど、そうすると、私と仲がいいかのように振舞ってくれる人が、周囲からどう思われてしまうか、と。


 私自身がよく思われないぶんには別に構わないのですが、私が油断してしまったばっかりにその人が……となってしまうと、シャレになりません。

 まぁ別に、職場で一言も誰とも口をきかないかといえばそうでもなく、何人かの方とはわりあい親しく話をしたりしますし、杞憂なのかもしれませんが。
author by よんなん
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