ピアノを始めました
2013.08.03 Saturday | よんなん的日常
厳密に言うと「およそ20年ぶりに再開した」が正しいです。
病気休職から復帰した去年の春、指先を使えば少しは頭の体操というかリハビリ的なことになるだろうか……と考えて電子ピアノを買いました。
指先を使うものといえばソロバンなどもありますが、ピアノは左右の手で違うことをやるので、そういうのがいいかなと思って。
(主治医の先生に相談したわけではないので、医学的な根拠があるかは別の話です)
電子ピアノはピンキリで、5万円くらいで買えるのから40万円を超えるようなのまであります。……大して違いが分からないから5万円くらいので十分だろうと思ってました。
ところが、秋葉原のヨドバシへ品定めに出かけてみたところ、ローランドのおねいさんに「ブランクが長くてもご経験がおありでしたら1年あれば上達しますし、電子ピアノの寿命は10年くらいなのでそれを見越して入門機よりは…」などと 言いくるめられ もとい、すすめられて、結局、想定の倍の値段で99800円(配送・組立設置料込み)のF-120-SBを有楽町のビックカメラで購入。(ぇ
買ってすぐは入門書を見ながら楽譜もなく鍵盤を触ったり、どこかで聞いたような10秒程度で終わる簡単な曲を弾いたりしてましたが、昨春のゴールデンウィークあたりから課題曲を決めて練習し始めました。
我が家から最寄駅までの途中にヤマハの教室もあるものの、定期的に教室へ通うほどには練習できない(次のレッスンまでに進歩するほど練習量を確保できると思えない)と考えて、我流であります。
我流でいきなり「中級」に手を出すとは無謀な気もしなくはなかったとはいえ、初級向けアレンジは物足りず、10歳の小学生が弾いている動画があるくらいですし、ヨドバシのおねいさんの「1年あれば…」というのと、楽譜提供サイト(上記リンク先)で演奏動画が少し長めの2分半近くあって運指は参考にできることもあって、気長に取り組みます。
我流といえば、いい歳した大人が恥ずかしいですが音階が5線譜だけでは読めない(こともないけど読みづらい)ので色鉛筆を買ってきてオタマジャクシを「色音符」にします。
「色音符」は、なかには絶対ダメと言われる先生もいるのですが、幼稚園生のとき最初にピアノを習った先生から教わりました。
大人がやることじゃないのか分かりませんけれども、どうせ暗譜するまでの間のことですし、弾けてしまえば楽譜が色音符だろうと何だろうと関係ないじゃないか、という理系の理屈です。
(鍵盤に色テープを貼る教本もあるようですが、そこまでは教わってないから無問題)
それとは別に、実家から指の練習本を引っ張り出してきました。……父親に見つかると根掘り葉掘り聞かれてしかも三日坊主になった日には面倒なことになるのでこっそり。
google先生に聞くと「ハノン」がメジャーのようではあるものの、自分が通っていた教室でもらったのは「新訂 ピアノのテクニック」で、しかも、現在も書店でまったく同じものが売られているのにびっくりです。
(上記の面倒さを考えると新しく買っちゃうという選択肢もあった)
弾いていて退屈極まりない指の練習というか準備体操ですが、1日の練習の始めに1回でもやると、全然違うという実感があります。
そうして始めてみると、我ながらヘタっぴでも、一人暮らしで誰に聞かれることもなく練習できたのは、とてつもなく嬉しかったです。
幼少の頃は電子ピアノなんかなくて、祖父が買ってくれたアップライトピアノで弾いているとどうしても家族の耳に入るわけで、父親からは「曲に聞こえない」と冷やかされ、母親からは「夜にピアノの音色が聞こえるのは気味が悪い」と言われ、結局は教室でレッスンのときにしか弾かなかったのを思い起こすと、なんとありがたい練習環境でしょうか。
さて、徐々に弾けるようになってはきたものの、Youtubeに上がっている数々の演奏動画と比べて、自分のはどうにも幼稚園児が弾いているレベルにしか聞こえません。
ペダルを踏んでいないからだ、と気づくまで時間はかからなかったですが、実はペダルの踏み方を教わったことがないのです。
思いつくままにまさに我流で踏んでみても、音は濁るばかりです。。。
google先生に聞いてみたら、こういう動画を教えてくれました。
……「弾いた後にペダルを踏む」「手と足で違う動きをする」というのを実演つきで(しかもタダで)教えてもらえるなんて、すごい時代です。。
一曲を通して弾けるようになったのは、昨春のGWから1年と少しかかりましたが今年の7月です。
いちおう人前で披露しても恥ずかしくないんじゃない? むふふ……というわけで、曲も曲ですし、先日の大学の先輩の結婚披露宴で、先輩に頼んでピアノを式場から借りてもらいました。(写真:知人のカメラマン氏提供)
10万円の電子ピアノと本物のグランドピアノは音も感触も違って、当日は挙式もすっぽかして一足早く会場で練習したのに、新婦のぶっつけ本番と思えない見事な演奏ぶりと裏腹に、弾き始めに5回くらいトチるなど散々でしたが(→後々までの笑い種になりそうな予感)、実際に曲に入ってしまえばどうにか最後まで弾き終えることができました。
式場のグランドピアノはペダルを一番下まで踏み込んだときの音の伸び方・響き方が我が家のと全然違って、これはもはや快感の域です。(←自己満足)
電子ピアノの調子でペダルを踏んだり離したりすると「ガタン」と音がする(←ヘタ)のを聞いて、本当に機械的な原理で音が出ているんだなーと、そんなところに感心したり。
来賓の皆様には、曲紹介をしなかったのに木村カエラの「Butterfly」と分かってもらえたので、弾き始めの失敗はありましたが一応はきちんと弾けたと思うことにします。。。
30代半ば、という働き盛りのはずのサラリーマンが、仕事もそこそこにピアノいじってるなんておめでたいね、という指摘もありそうですし自分でもそう思わないでもないです。
が、きっかけは冒頭に書いた通りで、一応は成果も少しは出ているようですし勘弁してもらえませんか……と自己弁護というか正当化をしてみたりします。。。
病気休職から復帰した去年の春、指先を使えば少しは頭の体操というかリハビリ的なことになるだろうか……と考えて電子ピアノを買いました。
指先を使うものといえばソロバンなどもありますが、ピアノは左右の手で違うことをやるので、そういうのがいいかなと思って。
(主治医の先生に相談したわけではないので、医学的な根拠があるかは別の話です)
電子ピアノはピンキリで、5万円くらいで買えるのから40万円を超えるようなのまであります。……大して違いが分からないから5万円くらいので十分だろうと思ってました。
ところが、秋葉原のヨドバシへ品定めに出かけてみたところ、ローランドのおねいさんに「ブランクが長くてもご経験がおありでしたら1年あれば上達しますし、電子ピアノの寿命は10年くらいなのでそれを見越して入門機よりは…」などと
買ってすぐは入門書を見ながら楽譜もなく鍵盤を触ったり、どこかで聞いたような10秒程度で終わる簡単な曲を弾いたりしてましたが、昨春のゴールデンウィークあたりから課題曲を決めて練習し始めました。
我が家から最寄駅までの途中にヤマハの教室もあるものの、定期的に教室へ通うほどには練習できない(次のレッスンまでに進歩するほど練習量を確保できると思えない)と考えて、我流であります。
我流でいきなり「中級」に手を出すとは無謀な気もしなくはなかったとはいえ、初級向けアレンジは物足りず、10歳の小学生が弾いている動画があるくらいですし、ヨドバシのおねいさんの「1年あれば…」というのと、楽譜提供サイト(上記リンク先)で演奏動画が少し長めの2分半近くあって運指は参考にできることもあって、気長に取り組みます。
我流といえば、いい歳した大人が恥ずかしいですが音階が5線譜だけでは読めない(こともないけど読みづらい)ので色鉛筆を買ってきてオタマジャクシを「色音符」にします。
「色音符」は、なかには絶対ダメと言われる先生もいるのですが、幼稚園生のとき最初にピアノを習った先生から教わりました。
大人がやることじゃないのか分かりませんけれども、どうせ暗譜するまでの間のことですし、弾けてしまえば楽譜が色音符だろうと何だろうと関係ないじゃないか、という理系の理屈です。
(鍵盤に色テープを貼る教本もあるようですが、そこまでは教わってないから無問題)
それとは別に、実家から指の練習本を引っ張り出してきました。……父親に見つかると根掘り葉掘り聞かれてしかも三日坊主になった日には面倒なことになるのでこっそり。
google先生に聞くと「ハノン」がメジャーのようではあるものの、自分が通っていた教室でもらったのは「新訂 ピアノのテクニック」で、しかも、現在も書店でまったく同じものが売られているのにびっくりです。
(上記の面倒さを考えると新しく買っちゃうという選択肢もあった)
弾いていて退屈極まりない指の練習というか準備体操ですが、1日の練習の始めに1回でもやると、全然違うという実感があります。
そうして始めてみると、我ながらヘタっぴでも、一人暮らしで誰に聞かれることもなく練習できたのは、とてつもなく嬉しかったです。
幼少の頃は電子ピアノなんかなくて、祖父が買ってくれたアップライトピアノで弾いているとどうしても家族の耳に入るわけで、父親からは「曲に聞こえない」と冷やかされ、母親からは「夜にピアノの音色が聞こえるのは気味が悪い」と言われ、結局は教室でレッスンのときにしか弾かなかったのを思い起こすと、なんとありがたい練習環境でしょうか。
さて、徐々に弾けるようになってはきたものの、Youtubeに上がっている数々の演奏動画と比べて、自分のはどうにも幼稚園児が弾いているレベルにしか聞こえません。
ペダルを踏んでいないからだ、と気づくまで時間はかからなかったですが、実はペダルの踏み方を教わったことがないのです。
思いつくままにまさに我流で踏んでみても、音は濁るばかりです。。。
google先生に聞いてみたら、こういう動画を教えてくれました。
……「弾いた後にペダルを踏む」「手と足で違う動きをする」というのを実演つきで(しかもタダで)教えてもらえるなんて、すごい時代です。。
一曲を通して弾けるようになったのは、昨春のGWから1年と少しかかりましたが今年の7月です。
いちおう人前で披露しても恥ずかしくないんじゃない? むふふ……というわけで、曲も曲ですし、先日の大学の先輩の結婚披露宴で、先輩に頼んでピアノを式場から借りてもらいました。(写真:知人のカメラマン氏提供)
10万円の電子ピアノと本物のグランドピアノは音も感触も違って、当日は挙式もすっぽかして一足早く会場で練習したのに、新婦のぶっつけ本番と思えない見事な演奏ぶりと裏腹に、弾き始めに5回くらいトチるなど散々でしたが(→後々までの笑い種になりそうな予感)、実際に曲に入ってしまえばどうにか最後まで弾き終えることができました。
式場のグランドピアノはペダルを一番下まで踏み込んだときの音の伸び方・響き方が我が家のと全然違って、これはもはや快感の域です。(←自己満足)
電子ピアノの調子でペダルを踏んだり離したりすると「ガタン」と音がする(←ヘタ)のを聞いて、本当に機械的な原理で音が出ているんだなーと、そんなところに感心したり。
来賓の皆様には、曲紹介をしなかったのに木村カエラの「Butterfly」と分かってもらえたので、弾き始めの失敗はありましたが一応はきちんと弾けたと思うことにします。。。
30代半ば、という働き盛りのはずのサラリーマンが、仕事もそこそこにピアノいじってるなんておめでたいね、という指摘もありそうですし自分でもそう思わないでもないです。
が、きっかけは冒頭に書いた通りで、一応は成果も少しは出ているようですし勘弁してもらえませんか……と自己弁護というか正当化をしてみたりします。。。