精神科・心療内科の診察(6)
2010.10.07 Thursday | よんなん的憂鬱
さて、ここへ来て「実はうつ病ではなかったのではないか疑惑」が発生しましたよ。
最近の経過をお話ししたところ、先生は額に手を当てて悩む様子を見せ、
「そうなってくると……『うつ病』の病状とは外れてきますね、双極性障害……か、、うーん…」
ぬぬぬ。。。
確かに、「うつ病」のくせに、調子がよいときの「怖いものはない」感覚がこのところ顕著なのは、自分でも分かるほどです。
たとえば、先日のように和民の店員さんにからんだり、勤務先の系列の小売店で(一般の客として)買い物をした際レジの店員さんに
「最近、社内の様子はどうですかね?」
なんて訊いちゃったり、果ては地下鉄に乗ったら運転士さんが見習だと気がつくや降りる際にわざわざ窓をノックして開けさせて「がんばってね^^」と励ましたり、ビョーキ前の元気だったころの自分以上に積極的なんです。
自分では、むしろビョーキをきっかけに、どちらかといえば人見知りな性格から、他人と積極的にコミュニケーションを取れる性格になれれば、いい結果になるんじゃないかな……と思っていたんですが、、、先生のお話ではどうやらそんなレベルでは済まなさそうで、
「躁転は、あっという間に来ますよ。恐ろしいです」
って、私は『どくとるマンボウ』のエッセイによく出てくる、躁状態の北杜夫を思い浮かべてしまいました。
………そんなの絶対イヤぁぁ!! 妙な投資へ派手に手を出しスッテンテンだなんて、まっぴらごめんです!
#実際、北杜夫は破産の経歴があります
実は、前回の診察から、坑うつ薬を「パキシル」から「リフレックス」へ変えるにあたり、
・「パキシル」標準量(40mg)のまま、「リフレックス」の初期量(15mg)追加
から始まって、それ以後、「パキシル」を減らしながら「リフレックス」を標準量(45mg)へ向けて増やす、という手順を踏むことになっていました。
「特定薬剤(ハイリスク薬)」でもある「パキシル」は、急に服用をやめると「離脱症状」が出るので、こういう手順になるわけです。
つまり、この1週間は、標準量の坑うつ薬にプラスして別の坑うつ薬まで飲んで「最強」の状況だったのです。
#しかし、リフレックスは「躁転」の副作用が顕著な薬ではない由
「ではもうとにかく『パキシル』はガシガシ減らしましょう」と先生は言いつつ、「ムードスタビライザーも併用します」とのこと。
ムードスタビライザー??
要は「ムード(気分)」を「スタビライズ(安定)」させる「薬」だそうです。
スタビライザーは、クルマや飛行機にもありますね、と分かりやすく教えてくれました。
主に「抗てんかん薬」をこの用法で処方するそうで、その種類にいくつかあるうち「リチウム」の「ハッカ」がどうとかこうとか……と詳しく説明してくださいます。
高橋「あの……ハッカってどういう字を書くのでしょうか」
先生「火がつくんです」
高橋「……???」
先生「リチウムが(薬として)作用することを発火というのです」
高橋「ああ、、花火とは違うのですね(ホッ)」
先生「……???」
なんで精神科の診察で「花火」って単語が出るんだよ、という雰囲気でしたが、そのときの自分の頭に「炎色反応」という言葉が出てこなかったんですよ……物忘れの激しい最近の自分がうらめしい!
……「炎色反応」、帰り道に思い出しました。
「リアカー無きK村、動力借りようとするも貸してくれない。馬力で行こう」
という語呂合わせで高校レベルの化学ですが、まさしく「Re赤 Na黄 K紫……」で、リチウムに火がつくと赤い炎が出るので、花火に利用されるんです。
ほかにも「ニューロン」などという大学の一般教養で習う生物学レベルの単語までポンポン出てくるので、これは診察の一環なのか、先生が素でしゃべっているだけなのか、分からなくなります。
……だって、本当に「うつ」がひどければ、知らない単語が出てきても質問する元気がないはずじゃないですか。
大学のとき「ゲーム理論」をもう少し勉強しておくんだった……と後悔しました。。。
「ゲーム」といっても遊びのゲームではなく、駆け引きとしての「ゲーム」で学者の立派な研究対象です……「囚人のジレンマ」という、取調官と容疑者の駆け引きが「有名有名」(←某マイミクさん調)です。
さて、きょうは予約が比較的すいているらしく、診察も15分くらい前倒しで始まったので、最後に余談でも……と
高橋「けさの『はなまるマーケット』で収納特集をやっていまして(中略)部屋を片付けられない人は脳のメカニズムがそうなっている、というのは本当なんでしょうか」
先生「ええ、その通りです」
高橋「とすると、もし、医学的に解決できるのd……」
先生「よけいなこと考えないでおとなしく静かにしてなさい!」(ピシャリ!)
ひえええ! すみませんでした、すみませんでした、来週もよろしくお願いします……と、おじぎの連続で診察室から退散です。
まぁ、先生はとにかく「躁転」を心配してくださっての一言だった、とは頭では理解できます。
ですが、言いかけの言葉をさえぎって否定的見解を述べるのは、就職活動で行われる「圧迫面接」の典型的手法でもありまして、ちょっとショック大きかったです。。。
「父親の知り合い」というつながりがなければ、あやうく病院を変えようかと思ってしまうところでした。
最近の経過をお話ししたところ、先生は額に手を当てて悩む様子を見せ、
「そうなってくると……『うつ病』の病状とは外れてきますね、双極性障害……か、、うーん…」
ぬぬぬ。。。
確かに、「うつ病」のくせに、調子がよいときの「怖いものはない」感覚がこのところ顕著なのは、自分でも分かるほどです。
たとえば、先日のように和民の店員さんにからんだり、勤務先の系列の小売店で(一般の客として)買い物をした際レジの店員さんに
「最近、社内の様子はどうですかね?」
なんて訊いちゃったり、果ては地下鉄に乗ったら運転士さんが見習だと気がつくや降りる際にわざわざ窓をノックして開けさせて「がんばってね^^」と励ましたり、ビョーキ前の元気だったころの自分以上に積極的なんです。
自分では、むしろビョーキをきっかけに、どちらかといえば人見知りな性格から、他人と積極的にコミュニケーションを取れる性格になれれば、いい結果になるんじゃないかな……と思っていたんですが、、、先生のお話ではどうやらそんなレベルでは済まなさそうで、
「躁転は、あっという間に来ますよ。恐ろしいです」
って、私は『どくとるマンボウ』のエッセイによく出てくる、躁状態の北杜夫を思い浮かべてしまいました。
………そんなの絶対イヤぁぁ!! 妙な投資へ派手に手を出しスッテンテンだなんて、まっぴらごめんです!
#実際、北杜夫は破産の経歴があります
実は、前回の診察から、坑うつ薬を「パキシル」から「リフレックス」へ変えるにあたり、
・「パキシル」標準量(40mg)のまま、「リフレックス」の初期量(15mg)追加
から始まって、それ以後、「パキシル」を減らしながら「リフレックス」を標準量(45mg)へ向けて増やす、という手順を踏むことになっていました。
「特定薬剤(ハイリスク薬)」でもある「パキシル」は、急に服用をやめると「離脱症状」が出るので、こういう手順になるわけです。
つまり、この1週間は、標準量の坑うつ薬にプラスして別の坑うつ薬まで飲んで「最強」の状況だったのです。
#しかし、リフレックスは「躁転」の副作用が顕著な薬ではない由
「ではもうとにかく『パキシル』はガシガシ減らしましょう」と先生は言いつつ、「ムードスタビライザーも併用します」とのこと。
ムードスタビライザー??
要は「ムード(気分)」を「スタビライズ(安定)」させる「薬」だそうです。
スタビライザーは、クルマや飛行機にもありますね、と分かりやすく教えてくれました。
主に「抗てんかん薬」をこの用法で処方するそうで、その種類にいくつかあるうち「リチウム」の「ハッカ」がどうとかこうとか……と詳しく説明してくださいます。
高橋「あの……ハッカってどういう字を書くのでしょうか」
先生「火がつくんです」
高橋「……???」
先生「リチウムが(薬として)作用することを発火というのです」
高橋「ああ、、花火とは違うのですね(ホッ)」
先生「……???」
なんで精神科の診察で「花火」って単語が出るんだよ、という雰囲気でしたが、そのときの自分の頭に「炎色反応」という言葉が出てこなかったんですよ……物忘れの激しい最近の自分がうらめしい!
……「炎色反応」、帰り道に思い出しました。
「リアカー無きK村、動力借りようとするも貸してくれない。馬力で行こう」
という語呂合わせで高校レベルの化学ですが、まさしく「Re赤 Na黄 K紫……」で、リチウムに火がつくと赤い炎が出るので、花火に利用されるんです。
ほかにも「ニューロン」などという大学の一般教養で習う生物学レベルの単語までポンポン出てくるので、これは診察の一環なのか、先生が素でしゃべっているだけなのか、分からなくなります。
……だって、本当に「うつ」がひどければ、知らない単語が出てきても質問する元気がないはずじゃないですか。
大学のとき「ゲーム理論」をもう少し勉強しておくんだった……と後悔しました。。。
「ゲーム」といっても遊びのゲームではなく、駆け引きとしての「ゲーム」で学者の立派な研究対象です……「囚人のジレンマ」という、取調官と容疑者の駆け引きが「有名有名」(←某マイミクさん調)です。
さて、きょうは予約が比較的すいているらしく、診察も15分くらい前倒しで始まったので、最後に余談でも……と
高橋「けさの『はなまるマーケット』で収納特集をやっていまして(中略)部屋を片付けられない人は脳のメカニズムがそうなっている、というのは本当なんでしょうか」
先生「ええ、その通りです」
高橋「とすると、もし、医学的に解決できるのd……」
先生「よけいなこと考えないでおとなしく静かにしてなさい!」(ピシャリ!)
ひえええ! すみませんでした、すみませんでした、来週もよろしくお願いします……と、おじぎの連続で診察室から退散です。
まぁ、先生はとにかく「躁転」を心配してくださっての一言だった、とは頭では理解できます。
ですが、言いかけの言葉をさえぎって否定的見解を述べるのは、就職活動で行われる「圧迫面接」の典型的手法でもありまして、ちょっとショック大きかったです。。。
「父親の知り合い」というつながりがなければ、あやうく病院を変えようかと思ってしまうところでした。