<< 照明変えた | TOP | ごはん日記 2010/10/27 >>

お肉が半額だったから きょうはすき焼き記念日

IMGP9668.jpg 学生時代の知人で船橋市議会議員の日色健人氏がツイッター上で、海神商店街からスーパーマーケットが撤退して八百屋・魚屋以外の生鮮品を扱う店がなくなる、と18日につぶやいているのを見つけました。

 「買い物難民」問題ですね! まちづくり・交通政策マニアで、しかもニート生活を送っている自分には、格好の「興味のある人 この指とまれ 早くしないと(店が)消えちゃうぞ」状態です!!

 さっそく日色氏とコンタクトを取ると、閉店後の店舗がどうなるのかそもそも土地・建物の権利関係が把握できていない段階で、動きようがない状況、とのこと。


 それならば…と、朝イチで、先般の新居購入でお世話になった不動産屋へ電話。……土地の権利関係の調べ方を教えてもらいました。

 こういう事情で不動産屋さんの利益にはなりそうもないんですけど…と言うと、「もし今後、閉店後の物件が売買ということになれば個人どうしでは難しいので、私どもが仲介に入れる可能性が生まれますから、そのときはどうぞよろしく」とのこと。なるほど。


 手順は、平日昼に自由の身さえあれば(←重要)わりと簡単で、

1.担当している法務支局を調べる(ここ
2.いわゆる「住所」と「地番」は違うので、「住所」を把握してから法務支局へ電話をして「地番」を教えてもらう。(あるいは法務支局備え付けの「ブルーマップ」で調べる)
3.法務局へ出向き、欲しい「地番」を申請用紙に記入して証紙代を支払えば登記簿の内容を印刷してくれる

これだけです。

 「これだけ」ではあるものの、法務局が開庁している「平日昼間に自由の身であること」が大前提です。……ニートやっててよかった。(ぇ


IMGP9665.jpg まず、googleで「スーパーマックス海神店」の「住所」を調べます。

 「千葉県船橋市海神4丁目11-9」でした。

googleマップの「ストリートビュー」で、引きこもり部屋の机上からでもお店の外観まで下調べできるんだからすごい時代です。
(←この写真は自分で撮影)

 次に、管轄の法務支局へ電話をかけ、住所を告げて「地番」を知りたい旨をお願いします。

 ……現在の所有者は分かりますか? と一言聞かれました(←それを知りたくて調べるのに!)が、スーパーマーケットがあるはず、とお答えしたら、しばらく保留になり、「『スーパーマックス海神店』がある場所ですね」という言葉に続いて

「船橋市海神4丁目461-4」
「船橋市海神4丁目461-5」
「船橋市海神4丁目461-9」

の3筆(サンフデ、と言われた)に分かれている旨を教えてもらえました。
(写真の3階建て部分が461-4と5、平屋(ピンク色の2階部分はハリボテの模様)の部分が461-9)

 あとで気づいたんですが、法務支局に置いてある「ブルーマップ」は、単にゼンリンの住宅地図に法務局が「地番」を上から書いただけの代物だったので、道理で担当者は、住所だけじゃなくて現在何があるのか知りたがったわけなんですね。

 また、ゼンリンの住宅地図を流用している関係からか、「著作権上の理由」で法務支局備え付けのものをコピーして持ち帰ることはできません。


 話は戻って、たまたま新居の臨時駐車場に持ってきてあったプレオ君に乗り込み、千葉地方法務局船橋支局へ。……県の窓口かと思っていたら実は国の機関で、証紙を売っているおばちゃんも国家公務員なんですね。


 さて、ここで、選択肢が2つあります。

(ア)登記事項要約書(1筆につき、土地500円、建物500円)
(イ)登記簿謄本(全部事項説明書)(1筆につき、土地1000円、建物1000円)

 事務の電算化に伴い、紙ベースの登記簿を閲覧することができなくなったので、「現在の登記事項」をコピー用紙に出力してくれるのが(ア)です。

 (イ)は地紋のある用紙に出力されて登記官の氏名・公印があり、正式な証明書として通用するほか、過去に抹消された登記事項も記載されています。

 実際に両方入手してみると、単に「現在の権利関係を知りたい」だけなら(ア)で十分でした。

 ……が、(イ)は、所有権移転の履歴はもちろん、抵当権の設定・抹消はおろか、名義人の住所変更に至るまで「受付された順に」全て載っているので、最終的にはこちらのほうが有用でした。(後述しますが法務局での手続きを忘れていると載りません)


 さて、3筆に分かれている土地・建物は

(1)個人が所有している土地・建物
(2)船橋食品(株)(→現:ユアサ・フナショク)が所有している土地・建物
(3)マックスフード(株)(→ユアサ・フナショクの100%子会社)が所有している土地・建物

でした。
(「湯浅商店」が「船橋食品」を吸収合併して社名変更したときに登記をし忘れている模様)

#どうでもいいんですけど、千葉県民を32年近くやっていて「フナショク」=「船橋食パン」の略だと思っていたら、違ったのか!!


 そして日色氏と海神のファミレスで落ち合い、さっそく「三現主義」で件のスーパーへ。

 建物の登記簿謄本に書いてある「構造」と見比べて、なるほど、この部分が個人所有で、この部分がフナショクのもので……と調査開始。

 関係者の方からもお話をうかがいます。……すると、

IMGP9674.jpg・現在の「スーパーマックス海神店」は、マ社の自己所有分と、ユ社と個人大家さんへ家賃を払っている部分で構成される
・マ社から個人大家さんへ12月で賃貸契約を解除する旨の連絡があった
・個人大家さんから店へ直接問い合わせがあって、初めて従業員はマ社が閉店へ向けて動いていることを知る
・そして、突如、11月20日で閉店と同時に店長を含め全員解雇する通告があった
・店頭への突然の掲示で地域住民もびっくり → 身近な市議にも問い合わせ殺到

……という時系列が分かりました。


 残念ながら、お話をうかがう限りは、(日色氏がどういう印象をもたれたかは別として)マ社とフナショクは、法に則って粛々と手続きを進めていることだけはよく分かりました。

 そうである以上、政治や行政が民間会社に赤字店舗閉店方針の撤回を一方的に促したところで、何も生み出さないのは明白です。


 関係者の話では、個人大家さんが現況を調査しに来て、マ社とフナショク部分を分離して、何らかの事業を起こすつもりでいる模様で、従業員にも雇用の声がかかっているようです。

 一見、喜ばしいように思えますが……登記簿謄本を見る限りの印象では、個人大家さんと、おそらく親族の方が個人で経営していると思われる法人は、どうやら経営が必ずしも順風満帆ではなさそうです。
(謄本を見ただけの印象なので、経営の実態については把握していません)

 いまどき順風満帆な経営をしている中小企業のほうが珍しいでしょうから、スーパー撤退後の跡地に計画していらっしゃる事業が無事に実現、成功して、私の心配が杞憂に終わるとよいと思います。


 それにしても、電車に乗って運転席の後ろでブツブツ言っている「セルフ運転士」では飽き足らず、ついに「セルフ政策秘書」で政務調査ですか。おめでてーなタカハシ君。


IMGP9701.jpg それはそうと当該のスーパーで、すき焼肉が「おつとめ品」で半額だったので夕飯はすき焼きとなりました。

 加工日が「10.10.23」、消費期限が「10.10.26」でまだ何パックか残っていましたよ。

 加工してから4日も肉が売れないのは、店の品揃えの問題なのか、店を利用しないでクルマや電車で市中心部へ買い物へ行ってしまう大勢の住民の問題なのか、難しいところです。
author by よんなん
- | trackbacks (0)

Trackbacks

Trackback URL :

  1. 無料アクセス解析