料金受取人払の承認を取ってみる



アンケートを取ってみよう

 修士論文を書き進める上で、資料を集めることにしました。関係自治体に依頼状を送り、パンフレット類を送ってもらうのです。

 ここで大切なのは、いかに相手の手を煩わせないか、ということです。報酬ゼロでお願いするわけですから、返信用の封筒も同封し、切手も貼付したほうがいいのは言うまでもありません。

 しかし、アンケート類で回答率が100%になることはまずありません。返ってこないかもしれないものに切手を貼るのはもったいないですし、それに、資料が思ったより多ければ返信時に切手が足りないことになり、還って先方に迷惑がかかってしまいます。

 そこで、「料金受取人払」の制度を活用してみることにしました。

テンプレがない!

 郵政公社の「料金受取人払」制度については公式サイトで説明がなされていますので、多くは語りません。料金後納にすれば手数料が1通あたり15円なので、100gまでの定形外郵便物なら10通送ったうち9通戻ってたとしても、140円切手を貼っておくより受取人払いのほうが有利(1395円)です。それ以上の重さならもっと返信率が高くてもおトクです。

 ここで問題なのは、封筒を自分で作らなくてはならないことです。

 セルフサービスなのに、料金受取人払のテンプレート(雛型)が郵政公社から提供されていないばかりか、ワープロソフトやハガキ印字ソフトにも入っていないのです。

 それでいて、線の太さは何mmだとか、線の間隔は何mmだとか、枠の寸法は……など細かく決められているのです。

表示方法が細かく決まっている割に、雛型が用意されていない。
(日本郵政公社のページから)

 たいした枚数でもないのにそういうのを印刷所へ発注するのも、もったいないです。Web上を検索すると、郵便局を退職した人が経営する企業が、料金受取人払表示の版下作成を2000円で請け負っていたりして、冗談じゃありません。

 Web上を探してみても、pdfファイルなどではいろいろ転がっているものの、pdfからでは編集できません(できるのかもしれませんが、私にはそんなスキルがありません)。


自分で作る

 郵便局で聞いたら「他の方はエクセルか何かで作っているようですけど…」ということなので作って作れないことはないようです。

 とはいえ、線の太さは○mm、長さは○mm…なんて決まっている中、とくにあの3本線をどうやって引くのか。。。

 まさかと思って、郵政公社公式サイトにある表示方法の例に載っている画像ファイルをそのままMS-Word上にコピーして印刷してみたら、ほとんど寸法どおりでした。

 あとは3本線の部分だけを残すようにトリミングして、残りの部分はテキストボックスを何個も作ってできあがりました。

できあがった版下(lzhファイル)


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書いた人:高橋秀暢hidenobu@toki.waseda.jp